世界史の極意/佐藤 優/NHK出版

 かつて私が仕事をしていた外交の世界では、特定の対象を分析するときには、イデオロギーに目を眩まされずに、相手や対象がどんな意図や論理で行動しているのかを把握するのが重要でした。これを「対象の内在的論理を知る」と表現します。
 

 

 私は、ここ数年の間で、アントニー・D・スミスの言う「エトニ」が沖縄の中で強化されているとみています。もはや、沖縄(琉球)民族というネイション形成の初期段階に入っていると見たほうがいいかもしれません。
 しかし、この現実が多くの日本人には見えていません。

  

世界史の極意 (NHK出版新書)

世界史の極意 (NHK出版新書)